ピアノの森ピアノコンサート2022に行ってみました

ピアノは小学生の時に少し習っていただけ、ピアノコンサートの鑑賞は初めて、というわたしでもすごく楽しめたので紹介します。
ピアノコンサートなんて敷居が高そうで気が引ける、行ったことがないけど気になっているよ、という方必見です。

ピアノの森ピアノコンサートとは

「ピアノの森」は一色まことさん作の2人の少年がピアニストになり、成長していく過程を描いたマンガ作品です。
そのアニメ化の際、雨宮修平役でピアノアテレコをしていた髙木竜馬さんが、作中に出てきた曲を演奏する、というコンサートです。

ピアノの森では、ショパンコンクールが物語後半の大きな舞台となっており、ショパンの作品がたくさんでてきます。2021年にはショパンコンクールに日本人ピアニストが2人も入賞し、話題になっていましたね。実際のショパンコンクールの演奏はYouTubeで見ることができるのでおすすめです。

というわけで、ピアノの森ピアノコンサートでもショパンがメインになっています。
今回の演奏プログラムはこちらでした。

ピアノコンサートの座席はどこがいいの？

ピアノコンサートに行きたい、と思ったら、まずはチケットを取る必要があります。
ピアノの森ピアノコンサートのチケットはWeb上で購入できます。
全国18か所を巡っていたので、幸いわたしの家の近所でも開催されていました。おかげで会場選びには迷わずポチっとした後、なんと、座席が選べるではありませんか！
選べると迷いますよね。せっかくならベストポジションで鑑賞したい！でもピアノコンサートにおけるベスポジはどこなのか？

これは目的によるので、結論は一概には言えませんが、わたしは初心者なのでまずはプロの指捌きをみたい、と思いました。 ピアノはステージ中央に設置されますから、指の動きが見えるのは中央よりやや左側の座席になります。そしてステージというのは1階席より高い位置にありますから、2階席の前方に陣取ればよいのではと考え、2階席の中央よりやや左側、最前列の通路側の席を取りました。

結果見え方はどうだったのでしょう！
わたしの見に行った会場では、2階席の一番前に通路がありました。ですので最前列からステージを見ると、おおむねよく見えたのですが、鍵盤の一部に通路の転落防止の手すりがかぶってしまいました。指の動きが見えない時もありましたが、常に見えていなくてもそんなに満足度は下がりませんでした。
こればかりは会場のつくりにもよりますし、経験値でカバーしていくところですね。

また、こういった会場の「2階」は通常の建物の3-4階くらいの高さがありますよね。結構混み合いますから健常者は基本階段移動になりますので、そのあたりは席選びの一つの指標にしていいと思います。
そして、通路側の席はストレスフリーでした。休憩時間に席を離れて戻ってきた時、すでに座っている他のお客さんの前をすみません、恐れ入ります、と言いながら通るのって大変ですからね。人によっては、自分が人の前を通るのは良いけど、自分の前を通られるのは嫌、という方もいらっしゃるかもしれませんのでお好みでどうぞ。

会場の雰囲気、客層は？どんな服を着ていけばいいの？

わたしは音大生というと、お金に余裕があるいいところのお家の坊ちゃん、お嬢さん、というイメージを持っています。ではピアノコンサートを聴きに来る人ってどんな人？会場はどんな雰囲気？わたしが行っても浮いちゃわないかな、と少しどきどきしながら参加しました。

しかしそんな心配は全く不要でした！
地方開催で、アニメから派生していることもあってか、客層は見た目いたって普通の人たち、近所のピアノ少女とおぼしき家族連れや、シニアのご夫婦、女性一人で来ている人も珍しくありませんでした。
全体で言えば女性客が多めかな、といった印象でしたが、男性が特別少ないということはありませんでした。
服装も特別ドレスアップしたり、フォーマルな格好の人はいませんでした。もちろん、ダメージジーンズにサンダル、みたいなカジュアルな格好の人もいませんでした。
普通にきれいめ、といった装いでした。
夏でしたので、わたしはワンピースにカーディガン、という休日のおでかけスタイルで行きました。空調が効きすぎることがありますから羽織ものはあった方がいいですね。

実際、ピアノコンサートってどうだった？

開演して初めの曲はベートーヴェンの「エリーゼのために」でした。こどものピアノ発表会では定番ですが、プロの弾く「エリーゼのために」を初めて聞きました。やはり違いますね。
演奏から始まって、その後あいさつがあり、曲についての解説が入ります。
とても新鮮でした。
ピアノ一つ、ピアニスト一人。
演奏からMCから果ては会場で売っている今日の曲目のCDの宣伝まで！すべてピアニスト一人で行うんですね。オーケストラやバンドのライブとは一味違います。
髙木竜馬さん、初めて拝見しましたがとてもいいお人柄でした。

演奏中、会場はとても静かで、楽器はピアノだけですので、観客の衣擦れの音さえとても目立ちます。最近、音楽はイヤフォンで自分だけの世界で聞くことが多かったので、ピアノの音だけを拾うのが下手なのかもしれません。これもコンサートならでは、ですよね。
わたしの座席は2階の前方やや左より、指の動きが見えたので、すごい速さで動いているとか、力強くたたいているとか、生演奏の醍醐味を味わえました。最後の英雄ポロネーズともなると、もうその迫力に引き込まれ、完全に没入して楽しめました。

まとめ

オーケストラの中では脇役のピアノですが、こうしてピアノ単体のコンサートでもこれだけ迫力満点で楽しめるということがわかり、今後の楽しみが一つ増えました。
ピアノの森ピアノコンサートはアニメで使われていた曲をプロの解説付きで振り返りながら聞けるということで初心者にも親しみやすく、おすすめのコンサートです。
例年、何らかの形で開催されているようですので、今後も楽しみですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。